高収入な人はカードローンなんて利用しないだろうと考えていませんか?

 

カードローンはお金を借りるためのサービスですから、手持ち金が足りない人や何かしらの理由で突然出費が発生した人などが利用します。

しかし、それは必ずしも収入が低い人とは限りません。

 

とある調査で年収1000万円以上の人でもカードローンを頻繁に利用しているのです。

高収入の人でもカードローンを借りる理由について考えていきましょう。

 

■年収1000万円以上の人でも定期利用者?

ジャパンネット銀行が行った自社利用者への意識調査アンケートによれば、年収1000万円以上ある世帯の30%がカードローンを定期的に利用していたとのことです。

800万円から1000万円の家庭では32.0%にもなります。

 

◆世帯年収別のカードローン利用率

世帯年収400万円未満23.0%

世帯年収400万円以上600万円未満28.1%

世帯年収600万円以上800万円未満31.0%

世帯年収800万円以上1000万円未満32.0%

世帯年収1000万円以上30.0%

ジャパンネット銀行の意識調査

https://www.japannetbank.co.jp/company/news2013/130225.html

 

このデータを見ると、逆に年収400万円未満の家庭がカードローンを定期的に利用する率が1番低いです。

全体的には年収が高い世帯ほど、カードローンを定期的に利用していると解釈できますね。

 

では、各世帯はどんな理由でカードローンを借りているのでしょう。

■高収入の人はカードローンを何に利用する?

ジャパンネット銀行の意識調査では、年収額を問わずカードローンでお金を借りる主な理由は1位が娯楽・交際費、2位が生活費となっています。

意外なことに年収1000万円以上の世帯でも、生活費や交際費が足りなくなることもあるのです。

それは、周囲から見るほど年収1000万円が、余裕のある収入額ではないからだと考えられます。

 

◆高収入でもカードローンを借りる理由

・立場と収入に応じて付き合いによる支出も増える

・生活水準も比例して上がり支出が増える

・高収入だとカードローンの審査にもなかなか落ちない

 

まず前提として「年収」とは、税金や社会保険料などが引かれる前の額面上の金額です。

そのため、実際に手取りとして受け取れるのは、大体850~900万円ほどになります。

 

そして年収が多いということは、相応の職業や立場になるでしょう。

医師などは年収が高い職業として有名ですが、彼らは勉強会や発表会、セミナーなど頻繁に行われるイベントでの出費額も非常に高額です。

 

1度の参加で5万円や10万円が当然のようにかかってきます。

企業の役員などであれば、毎月の出張や付き合い費用、子どもの教育費なども年収に応じたレベルになり高くなってしまうでしょう。

 

つまり年収が多いほど出費も多くなってしまうわけです。

◆1000万円は贅沢じゃない?

マイナビが年収1000万円以上の人に対して、意識調査を行っています。

そのデータによれば、年収1000万円の人たちの中で贅沢自慢はあるか?という質問に対しての答えは下記のようになったそうです。

 

はい…32.5%

 

いいえ…67.5%

いいえの人の意見

・贅沢ではない

・リッチではない

・そこまで良い生活はできない

※マイナビ学生窓口フレッシャーズ調べ

https://gakumado.mynavi.jp/freshers/articles/15098

 

年収1000万だとしても、そこから下記の金額が引かれていきます。

◆年収から差し引かれるもの(人により変動)

・所得税

・住民税

・年金

・社会保険料

・雇用保険

会社や人によっても項目は違いますが、年収1000万円の手取りは大体700~800万円ほど。

月々にすると45~50万円前後です。

 

そしてボーナスなどを含めた1000万円であるとすれば、普段の月収はこれよりもさらに少なくなります。35~40万円前後でしょうか。

※国税庁ホームページ

 

◆所得税額計算式

年収額×税率-控除額

※国税庁ホームページより

◆年収1000万円の所得税

年収が1000万円を超えると、所得税の税率が33%にもなります。

具体的な税額としては176万4000円(月々14万7000円)です。

この時点で823万6000円になりますね。

 

さらにここから住民税・保険料・年金なども引かれていくので、やはり残るのは700万円~750万円前後です。

◆年収330万円の所得税

では年収330万円ではどのようになるでしょう。

年収330万円以下の人の所得税率は10%。

330万円×0.10-97500円=23万2500円(月々19375円)となります。

 

◆比較

年収1000万円=176万4000円

年収330万円=23万2500円

差額153万1500円

 

このように、年収1000万円の世帯は330万円の世帯と比べて、約7倍の所得税が発生してしまいます。

単純に考えると年収1000万円は330万円の3倍程度なので、税金を考えると思っているほど大きな月収差は生まれません。

 

その他住民税・年金・貯金などをはじめ、人によっては住宅ローンや養育費なども必要になってくるので、一般的に理想とされるような生活は難しそうです。

 

■投資資金としてカードローンを活用

ジャパンネット銀行のデータを見ると、年収が1000万円以上の高収入世帯では、その他の世帯と比べると「投資資金」に利用している割合がもっとも多くなっています

高年収の世帯では、収入と別に資金運用・資金形成にも意識を向けており、その投資資金のためにカードローンを定期的に利用しているようです。

逆に世帯年収が低くなるほど、カードローンを投資資金として使っている割合は低くなっています。

 

このデータの通りであれば、世帯年収とカードローンを投資利用する比率には、関係性があると言えるでしょう。

ただしどの世帯でも生活費・娯楽費・交際費への利用がもっとも多くなっているので、投資資金としてカードローンを利用している層は、恐らく定期的ではなく一括で借りていると予測されます。

 

年収1000万円以上の人は、総量規制の対象になる消費者金融であっても、3分の1まででも相当な金額の借入が可能ですから。

そして業者側もそういう顧客を大切にしたいので、金利も最低利率で設定されやすくなります。

 

◆高収入の人は1度に何円借りているのか

高収入の人でもカードローンを頻繁に利用しているのは分かりましたが、では1度にいくらくらいの金額を借り入れているのでしょう。

ジャパンネット銀行の調査によると、全体の約6割の人が10万円未満の少額を借り入れているそうです。

 

理由はさまざまですが、カード限度額内であれば借入・返済がいつでもでき、申し込んでから融資までもスピーディだからという意見が多くなっています。

 

お小遣い制の家庭などは高収入であっても出張や接待など、突然の出費が発生したときに少額の借入が必要になるのではないでしょうか。

借り入れても短期間で返済できるだけの経済力があるため、逆に借りやすいのかもしれません。

 

■結論

年収が1000万円以上ある世帯でも、それに応じて税金や支出も多くなるため、カードローンを利用するタイミングが定期的に発生します。

額面の金額が高収入だからといって、手取り金額も比例して高いとは限りません。

 

しかし、額面上の金額が大きければカードローンの審査は通過しやすくなります。

低収入の世帯と比べて、高収入世帯のカードローン利用率が高いのには、審査通過率も関係しているのかもしれません。

■まとめ

日本の税率は年収が高くなるほど、比例して高くなるようになっています。

 

高収入だからカードローンを借りる必要がないのではなく、高収入だからこそ低収入な世帯と比べて税金の負担が大きくなっており、定期的な借入が必要になってくるのです。