ふるさと納税

ふるさと納税の返礼品ランクキング上位自治体の共通する特徴を考察

ふるさと納税で人気に自治体に共通することについて、ここでは考えてみたいと思います。返礼品がいいのか、それとも「ふるさと」の郷愁を呼び起こすものがあるのか、これを知ることで、ふるさと納税とういものがわかるかと思います。寄付者の節約志向なのか、返礼品が本当にいいのか、さまざまに検討できると思います。

 

■2015年度ふるさと納税 自治体納税額ランキングから考える

総務省が出している寄付額ランキングをもとに、2015年の寄付額上位の自治体を以下のように書いてみました。

2015年度 ふるさと納税 自治体納税額ランキング
(※※ふるさとチョイスによるランキング)
https://www.furusato-tax.jp/rank.html#about09

順位 自治体    納税額(億円)   主要特産品、返礼品

1   宮崎県都城市 42.31億円 霧島焼酎セット、宮崎牛セット
2   静岡県焼津市 38.25億円 マグロセット、うなぎ
3   山形県天童市 32.28億円 サクランボ、ラフランス
4   鹿児島県大崎町 27.20億円 マンゴー、黒豚
5   岡山県備前市 27.16億円 お米、備前焼
6   長崎県佐世保市 26.48億円 サザエ、ウニ
7   長崎県平戸市 26.00億円 干物詰合せ、地魚詰合せ
8   長野県伊那市 24.83億円 電化製品、スイートコーン
9   島根県浜田市 20.94億円 ケンボロー芙蓉、ポーク
10  佐賀県上峰町   20.62億円 佐賀和牛、お米

以上になります。これを見ながらわかることを考察していきます。

■換金性のあるものは少ない

返礼品で問題になっている換金性のあるものですが、これを返礼品にしているのは8位の長野県伊那市くらいいでしょうか?こちらもやめる方向になると思いますが、その他の地域についてはそうしたものは見当たりません。

ちなみに9位の「ケンボロー芙蓉」とは島根県のブランド豚のことですので、バリバリ食べ物です。

つまり、寄付者は換金性のあるものにつられて、つまりお金に変えるために寄付をしている人はランキング上位自治体については少ないとみるべきです。伊那市もコーンなど農産物がありますので、農産物が欲しくて寄付をしている人が多いのかもしれませんね。

■九州を中心に西日本が多い

東京はそもそも返礼品がない自治体が多いわけですが、それ以外の都市部の自治体もありませんね。やはり、いい返礼品を用意して、全国から寄付を募ろうと努力しているのは地方だということが分かります。

還元率が高いところもありますが、地元の農産物、畜産物を返礼品にすれば原価などあってないようなものだと思います。

それを可能にしているのは、その自治体に住んでいる農家、畜産家、漁師さんといった人たちが協力的だからなのでしょう。こういう自治体は雰囲気がよさそうですし、ふるさと納税の最終目的である「返礼品を気に入ってもらいその地域に移住してもらう」ということも場合によっては可能な自治体なのかもしれません。

返礼品は一種のサービス業のようになっていますから、上位自治体は応対なども優れているのだと思います。自治体のサービス全般のランキングの側面もありますね。

で、なぜ西日本の自治体が多いのでしょうか?それについてはなんとも確かなことは言えないのですが、西日本、特に九州は昔のしきたりや文化が残っている地域だと言われています。

良くも悪くも「昔ながら」の地域があり(ランキングの自治体がそうだとは言いません)、そういうところは「しっかりと心のこもったお礼をする」という文化が残っているのかもしれませんね。あと、雪が降る=東北、北陸、北海道、雪が降らない=九州、四国というのも関係しているのかもしれません。

雪が降る地域=「蓄え」をしっかりしたい
雪が降らない地域=蓄えずに他人へ贈る

これは考えすぎでしょうかね?

■肉や海産物が多い

返礼品では圧倒的に肉や魚が多いです。上で述べたように、これは寄付者が換金性のあるものを必ずしも求めていないとうことでもありますが、やはりおいしいものを食べたいという人が多いのだと思います。

ふるさと納税の場合、お店を介さずに直接寄付した人返礼品を贈ることになりますから、途中のコストを削減できます。

したがって通常の「定価」ではない安い原価で返礼品を用意できますので、還元率も見かけ上高くなっているだけかもしれません。だって肉の本当の価格なんて誰もわかりませんからね。

新鮮で質の良い食べ物を用意できるのは、地方ならではのことだと思います。

このランキング上位の自治体は、「換金性のもの禁止」「還元率の上限」が規定されても残りそうな所ばかりですね。本当にいいものは正しく評価される、ふるさと納税は意外と「ふるさと」の自力を見ることができるものなのかもしれません。それはイコール魅力につながり、寄付が寄付を呼ぶのだと思います。

■ふるさと納税の返礼品ランク上位自治体の共通する特徴 まとめ

・換金性のあるものを返礼品として用意しているところは少ない
・肉や魚など食べ物が多い
・西日本が多く、よくも悪くも古き良き価値観を持っているところなのかも
・地方の新鮮で安い農産物や畜産物が寄付者に評価されている
・地域の自力を示す指標として考えられそう
・「寄付したい」という丁寧なサービスがあるのかも