住まい・暮らし

老後の生活費っていくら必要?いまから将来を補う資産作りの方法

年金だけで老後の生活費を賄えるのだろうか…と不安を感じていませんか?

受給開始年齢がどんどん引き上げられており、今の20代は80歳からしか年金をもらえなくなるという分析結果も出ています。

 

会社の雇用は65歳が定年ですし、仮に定年を超えて働くとしてもいつまで身体が動くか分かりません。

何億という貯蓄があるのならいいですが、ほとんどの人はそこまでのお金を貯めるのは難しいですよね。

 

老後病気になって入院や手術が必要になったりしたら…

足腰が弱って動けなくなって、介護が必要になったら子供に迷惑をかけてしまうかも…

 

自分のことで家族や親戚に迷惑をかけることだけは避けたいと思いますよね。

 

万が一の状況に備え、老後も余裕を持って暮らせるだけの生活費を今のうちから準備しておきたいところです。

 

この記事では老後に必要な生活費から、そのための資産・資金を作るための方法についてご紹介します。

定年後の生活費について漠然とした不安を抱えていて「何とか今のうちから対策をしておきたい」という人は、当記事の内容をぜひ参考にしてみてください。

 

■老後の生活費は1カ月いくら必要?

仕事を退職してからの定年生活では、1カ月あたりどれくらいの生活費が必要になるかご存知でしょうか?

各種ローンや住んでいる地域・家族構成などによっても異なりますが、老後の生活でも1カ月23万~27万円前後のお金は必要だと言われています。

 

この金額に対して、1人あたりが受取れる年金額は1月あたり12万~14万円がいいところ。

平均生活費にはまるで足りません。

 

なぜ定年退職した老後生活でそんなにいるの?

と疑問に感じる人も多いでしょう。

 

そこでまずは老後の生活にかかるお金の内訳を解説したいと思います。

 

◆老後の生活にかかるお金の内訳

まず老後の生活費の大部分を占めるのは「食費」と「家賃」の2つです。

持家で住宅ローンを完済しているのであれば、管理費のみとなるので負担は少なくあります。

 

賃貸の場合は住む地域によって5~10万円前後の固定費はかかってくると思っていいでしょう。

 

今回の例では以下の家庭を例として解説します。

・2人暮らしの老夫婦(子供は独立済み)

・住宅は賃貸で家賃は7万円

・住んでいる場所は東京近郊

・食事は自炊が基本

 

この条件を基準に1カ月の生活にかかる費用内訳を計算していきましょう。

 

家賃=7万円/月

水道光熱費=1万5000円~2万円

食費=6~7万円(1日あたり2000円~2500円)

通信費=1万円~1万5000円(2人分)

生活雑貨=1万円

洋服費=1万円

娯楽費=5000円~1万円

医療費=2万5000円(2人分)

交際費=1万円~2万円

その他雑費=5000円~1万円

 

合計20万円~26万円/月

 

基本的な出費としてはこれくらいでしょう。

家賃は都心を考えてやや高めに設定しましたが、地方や土地が安い地域なら2人暮らしでももっと安い物件がたくさんあります。

 

逆言えば、いま都内に住んでいる人は生活レベルの維持に最低20万円以上のお金が毎月必要になるということです。

 

これは老後でも大きくは変動せず、最低限必要な収入額となります。

しかし、1人あたりがもらえる年金額は国民年金で約5万、厚生年金が15万円ほどです。

月額で20万円前後。

 

収入や加入時期によっても受け取れる年金額は異なり、基本的に男性よりも女性のほうが低くなります。

女性は10万円ほどであるケースが多いです。

 

つまり国民年金と厚生年金を満額受給できる資格を夫婦ともに持っている状態で、もらえる年金額は月に2人で20万円~35万円という計算になります。

 

この金額だけを見れば十分に感じるかもしれませんが、上記の老後にかかる生活費はあくまで最低限の一例に過ぎません。

また昨今は仕事で身体や心が病気になってしまい、職場を離れて年金を満額払っていないという人も多いでしょう。

 

そして受給年齢がどんどん引き上げられていることも考慮すると、年金だけで老後の生活を補っていくのには大きな不安が残ります。

非常事態に備えてある程度の貯金は貯めておくべきですが、老後安心して生活するのに貯めておきたい貯金額はどれくらいかご存知でしょうか。

 

◆老後までに貯めておきたい貯金額

正直なところ、貯金がいくらあっても老後は不安に感じる人が多いと思います。

自分で働いて「継続的な収入を得ることができない」という前提を考えると、ある意味仕方がないことでしょう。

 

しかしそれでも最低限の老後生活を確保するためには、必要な金額とその分の貯蓄は準備しておくべきです。

具体的な金額はライフスタイルによっても異なるので断言できませんが、老後生活の年収額から最低限必要な貯蓄額を割り出すことができます。

 

一般的に言われる老後に必要な年収は300万円ほどです。

月に直すと25万円なので、年金を満額もらえれば足りる金額となります。

 

ですが、今の20~30代の人が満額年金を受け取るのは難しいですし、定年退職してから年金を受け取れるようになるまでは貯蓄でやりくりするしかありません。

 

現状は65歳から受給資格を与えられますが、受給年齢は年々引き上げられています。

今の20~30代が60歳になる頃には、年金受給年齢が70~75歳からになっているだろうと予測している専門家も少なくありません。

 

仮に65歳まで働いたとしても、無収入の5年~10年ができてしまうのです。

老後生活に必要な一般年収が300万円なので、単純に5~10年分と考えれば1500万円~3000万円ほどの生活費が必要となります。

 

この金額はあくまで「年金が受け取れるようになるまでに必要な貯蓄額」です。

年金を受け取るようになってからも貯金を残しておくのなら、これよりもさらに多くの金額を貯めておかなければなりません。

 

年金の月30万円前後だけでは、病気や入院などが必要になったらすぐに資金不足になってしまうでしょう。

 

老後にも十分な貯金を残しておくには、最低5000万~8000万円ほどが貯めておきたい金額です。老後でも意外とお金はかかります。

 

■若いうちから老後資産を作っておく必要性

5000万円の貯金というと、1年間に125万円の貯金を40年継続した金額です。

月に直すと10万5000円ほど。

 

年収400~500万円の収入があっても、なかなか難しいと感じる金額ではないでしょうか。

実際、ある程度の生活レベルを維持した老後を送るには、現役時代にかなりの負担を背負わなければなりません。

 

しかし今の生活に全力を注いでいる人にとっては、老後のためにそれだけの貯蓄にお金を回すのは不可能という家庭も少なくないでしょう。

 

老後の生活費を無理なく貯めるためには、今の生活費とは別の収入源を確保するしかありません。

現代は本業よりも副業で稼いでいるという人も多く、やり方次第では給与と同等かそれ以上の収入を副業から得ることもできるのです。

 

■老後の資産を作る方法6つ

自分に合った方法を探す作業は必要ですが、ここから老後の生活資金を作る方法について代表的な手段をご紹介しましょう。

 

◆確定拠出年金に加入する

もっとも手軽かつ確実なのが任意年金である「確定拠出年金」への加入です。

国民年金・厚生年金とは別に加入することができ、預けたお金をプロに代理運用してもらうことで、数十年後に利子つきで受け取れるという仕組み。

 

主に個人事業主が加入する制度ですが、2017年より会社員や専業主婦でも加入できるようなりました。

 

国民年金・厚生年金に上乗せで受け取れるので、老後の生活資金として注目を集めている状況です。

まだ認知的に浸透していませんが、今後加入者はどんどん増えていくでしょう

 

◆電子書籍を出版する

最近は個人で電子書籍を出版するのも簡単です。

大きなコストもかからず、人気が出れば安定した収入が期待できるでしょう。

 

現役時代だけでなく、定年退職後の時間に余裕ができるタイミングではじめることもできるので、人によってはとても都合がいい資産作りになります。

 

◆ネットショップを運営する

メーカーから商品が直送されるタイプのネットショップを運営すれば、ちょっとした更新作業だけで収入を得ることができます。

 

集客や商品の入れ替えなどの事務的作業は必要になりますが、やり方次第で会社員の月給以上の利益収入も可能です。

 

◆ブログにアクセスを集めて収益化する

自分が運営するブログに広告を貼れば、アクセスを集めるだけで収益化することができます。

昨今はネットで集客する難易度も上がってきていますが、正しいスキルと方法を身につければ不可能ではありません。

 

◆動画を投稿して収益化しておく

YouTubeなどの動画サイトに動画を投稿し、再生数で広告収入を得る方法です。

基本はネットショップなどと同じく、集客をして売り上げを稼ぐビジネスモデルとなります。

 

動画編集や撮影技術などを勉強する必要もあり、初心者にはハードルが高い方法かもしれません。

 

◆不動産を購入して賃貸として貸す

自宅とは別に貸し出し用のマンションを購入するという方法があります。

家賃収入となるわけですが、当初は購入分のローン返済に充てられるためやや赤字になるのが一般的です。

 

しかし、不動産本体のローンが終わってしまえば家賃はまるごと利益になるので、年金とは別の収入源となります。

 

以上が老後資産を上手に作るためのヒント及び方法です。

時代の流れとともに新しいサービスや制度が増えているので、将来的には今より便利に自動収入化ができるようになるかもしれません。

■まとめ

老後の生活資金は、給与や賞与・ボーナスを貯金するだけではなかなか補えません。

ネットの普及であらゆるスキルや技術を商品として売り出せる世の中になっているので、今回ご紹介した方法以外でも副収入を得る手段はたくさんあるでしょう。

 

ご自身に適したやり方で、老後の安定した生活を手に入れてくださいね。