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医療(メディカル)ローンとは

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個人向の融資商品にはカードローンをはじめ、さまざまな商品がラインナップされていますが、医療費を使途とした「医療ローン」・「メディカルローン」も登場しています。

個人が病気やケガで治療した医療費のほか、先進医療や不妊治療などを受けるための費用、レーシック、美容整形、介護などでの医療・介護全般の費用を使途して医療ローンが利用できるのです。

消費者の中には高額になりそうな医療費を心配される方もおられるでしょうが、医療ローンを活用すればそうした不安も軽減できるでしょう。そのためここでは医療ローンの申込方法、審査内容と金利の点を取り上げ、その特徴を説明することにします。

なお、融資商品の中には医療機関向けの「メディカルローン」も用意されていますが、これは運転資金や設備導入資金などを使途として医療機関が利用するローンです。このローンは個人向ではないので注意しておきましょう。

医療ローンの商品名と金利・融資額

事業者名 品名 融資利率 最高融資額
東京スター銀行 スターワン目的ローン/医療ローン 2.8%~7.8% 500万円
千葉銀行 多目的ローン/ちばぎん医療ローン 5.0%~5.2% 500万円
熊本第一信用金庫 メディカルローン 7.00% 500万円
沖縄銀行 メディカルローン 6.80% 300万円
UCS メディカルローン 9.8%~11.80% 190万円

医療ローンの商品名

医療ローンを提供している金融事業者としては、東京スター銀行や熊本第一信用金庫などの金融機関のほか、UCSなどのクレジットカード会社などがあります。

商品としては個人向融資商品に分類され、その中の目的別ローンの一つとしてラインナップされているケースが多いです。

商品名としては一般的に「医療ローン」や「メディカルローン」の名称で販売されているので、希望のローン事業者のホームページの中で個人向目的別ローンと医療ローン等の名称で探せば見つかりやすいでしょう。

医療ローンの貸付条件

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医療ローンの融資額については、千葉銀行など500万円までのローンが多く、USCなどのクレジットカード会社では190万円とやや少額のローンも見られます。融資利率についてはばらつきがありますが、金融機関では7%程度までの設定が多いです。

一方、クレジットカード会社などでは金融機関よりもやや高めの設定となっており、10%前後の設定が見られます。

他方、一般的な個人向カードローン(融資額500万円まで)の利率は4%~18%(銀行の上限金利は約14%台)程度なので、上限金利では医療ローンが低く、下限金利では医療ローンのほうが高くなりやすいです。

適用される利率は医療ローンもカードローンも審査によって決定されるので、どちらかの利用を考えている方は慎重に検討しましょう。

医療ローンの申込方法

事業者名 申込方法 来店不要 収入証明証
東京スター銀行 WEB、電話、店舗 可能(郵送契約) 借入100万円まで不要
千葉銀行 電話、店舗、WEB、FAX 可能(郵送契約) 郵送契約の場合は不要
熊本第一信用金庫 店舗、WEB 不可
沖縄銀行 店舗、WEB 不可 必要
UCS 郵送(資料の請求から) 可能 融資希望額50万円超は必要

*「―」はホームページで公表されていない。

医療ローンの申込方法の種類

医療ローン等への申し込みは、店舗とインターネット(WEB)を利用した方法がとられるケースが多くなっています。

中には千葉銀行のように電話、店舗、インターネット、FAXと多様な方法が用意されているローンもありますが、UCSのように郵送だけに絞っているローンもあるのです。一般的な個人向カードローンと比べると申込方法は限定され少ないといってよいでしょう。

また、カードローンの場合ではWEB完結型による来店不要の申込方法が増えつつありますが、医療ローンではWEB完結型の申し込みは見られません。

ただし、東京スター銀行など契約を郵送で行えるローンの中には一度も店舗へ来店することなく手続できるケースもあるので、来店不要で申し込みたい方はチェックしておくことをおすすめします。

医療ローンへの申込手順と必要書類

名称未設定-1_02申し込みの手順としては、店舗やインターネットから仮審査の申し込みを行い、その承認後に正式申込と契約の手続を行うケースが多いです。

その正式申込等の手続の際に来店が必要になるかは契約方式により異なるケースがあるので確認しておきましょう。

必要書類は主に本人確認書類(運転免許証や健康保険証など)と収入証明書類になります。

しかし、医療ローンによっては公共料金の領収書、資金使途確認書類、資金計画書などが求められることもあり、カードローンより準備に手間がかかるケースもあるので注意が必要です。

収入証明書類については不要のケースも見られますが、カードローンと異なり50万円や100万円といった比較的少額の利用の場合でも提出が求められやすくなっています。

医療ローン等の審査の内容と難易度

事業者名 仮審査回答時間 借入までの期間 保証会社
東京スター銀行 最長1ヵ月程度(郵送の場合) (株)セディナ
千葉銀行 最短即日回答(郵送契約) 約2週間 ちばぎん保証(株)か(株)ジャックス
熊本第一信用金庫 (一社)しんきん保証基金
沖縄銀行 7営業日以内(推定) おきぎん保証(株)
UCS 申込者の申込内容確認後の4営業日後

医療ローンの審査内容

医療ローンの審査の内容や基準についてはカードローンなどと同様に公表されていませんが、申込内容の点から収入を源泉とする返済能力と、信用取引上の信用力が主に審査されると考えられます。

返済能力を評価する要素には、

  • 仕事に関する
  • 年収
  • 職業
  • 勤務先(事業規模、従業員数等
  • 勤続年数

公的保険の種類などがあり

個人に関する

  • 性別
  • 年齢
  • 婚姻
  • 家族構成
  • 住居形態
  • 固定電話

などがあります。

既存の借入額や借入件数は返済能力と信用力の両面から評価され、カードローンの審査では合否への影響が大きくな要素として見られているのです。

信用力を評価する要素としては、主に返済遅延や信用事故の有無と内容になるでしょう。申込者の過去の信用取引で頻繁な返済遅延、延滞や債務整理などの事故の記録が残っていると、審査では不利な評価を受けてしまいます。

医療ローンでは上記の要素に加えて、資金使途確認書類の内容や資金計画書の内容などが評価対象になり、借入額に対する収入が十分か、無理のない返済が可能か、などが評価されるでしょう。

医療ローンの審査期間等

名称未設定-1_09カードローンの場合、最短即日回答といったスピード審査がみられるようになってきましたが、医療ローンの場合はカードローンよりも時間がかかると考えたほうがよいでしょう。千葉銀行の医療ローンのように郵送申込の場合に最短即日回答というケースもありますが、非常に少ない例なのです。

審査期間があまり公表されていませんが、借入までに1週間以上かかるケースも多いことから医療ローンでスピード審査を期待するのは難しいでしょう。

治療等が必要になりそうな場合は早めに事業者へ相談し早めに申し込むことをおすすめします。

医療ローンの審査難易度

カードローンと比べて医療ローンの審査が厳しいのではないかと心配される方もいるかもしれませんが、同等程度の難易度と予想されます。

医療ローンの場合使途が医療にかかわる内容に限定されるため、使途が自由なカードローンよりも借入しやすい可能性もあるのです。

また、各医療ローンの審査難易度を評価することも容易ではありません。ただし、一般的には消費者金融や信販会社などよりも銀行などの金融機関のほうが審査は厳しいと考えられています。また、各ローンの保証会社の審査難易度も保証会社が貸金事業者系よりも金融機関系のほうが厳しいと考えられているのです。

例えば、金融機関の医療ローンを利用したい場合、その保証会社が金融機関系よりも貸金事業者系であるほうが合格しやすいという考え方ができます。

こうした難易度の評価は一般論なので、個別のローンに当てはまるとは限らないですが、他に利用する検討材料なければ参考にするのもよいでしょう。