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住宅ローンの審査において、【信用機関情報が重要になってくる】ということはご存知の方も多いと思いますが、【カードローン完済後であれば記録は残っていないのか?】といえば、必ずしもそうとは言い切れませんので注意が必要です。

「以前カードローンを利用していたことはあったけれど一度も遅れることなく完済したし、ここ数年は利用していないので住宅ローン契約に影響はないはず」
「住宅ローンを申し込むために先日カードローンの残債を一括返済したから安心!」

など、「過去のカードローン利用は住宅ローン審査において影響ないだろう」と考えている方もいらっしゃるようですね。

確かに、返済遅れや債務整理など金融事故(正確には異動といいます)なく完済されたのであれば、信用情報に傷がついている訳ではないので【カードローンを利用したことがある】というだけで、審査において不利に働くことはないと言われています。

ですが、完済されていても、解約していない場合はちょっと話が変わってきます。
現在借り入れがなくても、利用枠が残っていれば【借り入れできる状態にある】ため、審査に影響する可能性があります。

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カードローンは、利用限度額内であれば何度でも借り入れ&返済を繰り返すことができますよね?
それに規約を見ればわかると思いますが、予め契約期間が設けられてはいるものの、特に問題なければ自動更新されるようになっています(カードローン利用可能な年齢まで)。
これは、カードローンの魅力でもあるわけですが、だからこそ【「完済したから大丈夫!」というわけにいかない】という点に留意しなければならないのです。

何故なら、完済イコール解約ではないから。


少し極端な例かもしれませんが、先輩にこんな方がいらっしゃいました。

先輩は、20代前半からカードローンを利用し始め、
「低金利のカードローンが誕生した!」
「提携ATMを無料で利用できるカードローンができた!!」
「カードローンを作るとポイントがもらえるからとりあえず作っておこう」
など様々な理由から数枚のカードを作り、利用を繰り返していたそうです。
ですが、20代後半に結婚するのを機にすべて完済し、その後は一度もカードローンを使うことはなかったそうです。

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そんな先輩が、40歳を目前にいよいよ夢のマイホーム購入を考え、住宅ローンを申し込んだのですが「不承認」。
つまり否決されてしまったそうです。
先輩は、年収も決して低くはないし、過去に金融事故を起こしたこともない。
それに、カードローンだけでなく、カーローンなど目的別ローンも今は一切利用していないのに何故ダメなのか・・・
悩んだ挙句自分の信用機関情報がどのようになっているか開示請求し確認したそうです。

すると、自分で作ったことも忘れてしまっていたほど、かなり昔に作ったカードローンなどもまだ生きていて?!カードローンは全部で7枚、総枠はなんと600万もあったそうです。
そのことを住宅メーカーさんに話すと「それが原因ではないでしょうか?」といわれたそうです。

先輩は、
「使ってもいないカードローンのせいで審査落ちするなんて納得いかない!」
と住宅メーカーさんにかなり愚痴ってしまったそうですが、
利用枠があるということはいつでも借りられる状態にあるわけですから、現在お借り入れがないとしても住宅ローンを契約されてから、お借り入れするかもしれない。
そうなると【住宅ローンの返済に支障をきたす可能性もあり得る】金融機関は危惧しますので、カードローンを今後お使いになる予定がないのであれば解約された方がいいと思います」
と説明&アドバイスを受けたそうです。


先輩の例は、カード枚数も利用可能な総枠もちょっと多すぎ(総量規制施行前に作ったカードローンのようで)という気もしますが、やはりいくら完済しているとはいえ、解約していないカードローンがあると住宅ローンの審査においてマイナスに働いてしまうことに間違いはないようですので、「完済したら安心!」ではなく、もう使わないのであれば早急に解約手続きをとることをおススメします。

信用機関情報はどこに、どんな風にいつまで登録されるの?

カードローンや住宅ローンなど融資を申し込むと信用機関情報として登録されるのですが、現在日本には信用情報機関が

・シー・アイ・シー(CIC)
・日本信用情報機構(JICC)
・全国銀行個人信用情報センター

と3つあり、銀行や消費者金融、クレジットカード会社などの金融機関は上記信用情報機関のいずれか、もしくは複数の信用情報機関に加盟しています。

そして、ローンの申し込みがあったときなどに加盟先信用情報機関に生年月日、住まい、勤め先といった基本情報から他社申込状況・利用状況・返済状況などの確認をとり、
【各金融機関・金融商品の審査基準に達しているか?】の判断材料としています。

ちなみに、金融機関が照会し確認できるのは加盟している信用情報機関に登録された個人情報、というのが基本ですが、実は長期延滞や代位弁済、債務整理、強制解約といった異動情報については情報交流CRIN(Credit Information Network)しており、各信用情報機関に登録された情報を相互に交流できるようになっています。

例えば、
【日本信用情報機構(JICC)に加盟している消費者金融への返済が3カ月以上に渡り滞納している】といった場合に異動情報として登録されたとします。
その場合、日本信用情報機構(JICC)に非加盟で全国銀行個人信用情報センターにのみ登録している銀行であっても【日本信用情報機構(JICC)に登録された情報を入手できるということです。

ですから、「消費者金融で返済遅れが過去にあったけれど、銀行からの借り入れに関しては返済遅れは一度もないから内緒にしていても問題ないだろう」と思っていても、すぐにバレてしまいます。
異動情報があること自体問題ですが、虚偽の申告はそれ以上に心象を悪くしてしまいますし、信頼に欠ける人と判断されてしまいかねません。
【マイナーな情報は筒抜け!】ということを念頭に申し込みを行いましょう。

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それから、
「登録された個人情報がいつまで残るのか?」
「一度登録されると一生消えないのか?」
心配される方もいらっしゃるかもしれませんが、
カードローンやクレジットカードなどの
【金融商品を申し込んだ履歴は、最長で6ヶ月
【契約を結んだ内容や返済状況は、解約後最長5年
で消えます。

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ちなみに、異動情報については異動内容や加盟先信用情報機関にもよりますし、金融機関が登録するタイミングによっても違ってきますが、前述の通りCRINにより情報を共有しているため、保存期間が長い信用情報機関の最長年月登録されていると考えるのが無難かと思います。

ちなみに、自己破産の場合は免責がおりてから、
【個人再生の場合は、完済後最長10年
【それ以外の異動情報は、問題が解消されてから最長5年
と考えて良いかと思います。

完済したからといってカードローン利用履歴が信用機関情報から消えるわけではありません!

カードローンを利用した場合、完済したからといって利用履歴が信用機関情報から消えるわけではありません。
完済したことは、もちろん情報として登録となりますが、カードを解約しなければ利用履歴もそのまま残ります。

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では、「解約すれば履歴はすぐに消えるのか?」
といえばそうではなく、解約後最長5年間、情報は残ります。
しかも・・・残念なことに解約を申し込んだら最長5年間のカウントが始まる訳ではなく、完済した情報を金融機関が登録してからカウントは始まります。

カードーローンやクレジットカードをお持ちの方であれば一度くらい聞いたことがあると思いますが「申し込みブラック」という言葉をご存知でしょうか?
(もちろん金融用語ではなくあくまで通称ですが)
申し込みブラックとは短期間に立て続けに申し込みを行った場合に使われる言葉ですが、申し込みした情報はほぼリアルタイムで信用情報機関に登録されるので、2社目、3社目・・・に申し込みを受けた金融会社は【立て続けに申し込んでいるな】ということがすぐにわかってしまいます。
もちろん、申し込んだ事実だけを登録される分には問題ありませんが、申し込みブラックと呼ばれるほど立て続けに申し込んだ場合は審査において不利になると言わざるを得ません。

また、異動情報についても、発生後早い段階で登録されるのが一般的です。


このように、マイナーな情報に関してはすぐに登録されるのですが、完済や解約した情報については後回し?になることも多く、早くても1週間、遅い場合は数ヶ月後に登録されることもあるようです。

ですから、住宅ローンを申し込む前に「カードローンは完済し、解約手続きも済ませたから利用枠を借り入れ扱いされてしまう心配はもうなくなった!」と安心するのは早計かもしれません。

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解約手続き後、日が浅い段階で住宅ローンを申し込むのであれば解約した情報が登録されていない可能性が高いので「解約証明書」を発行してもらい、住宅ローン申し込みの際に添付すると良いでしょう。

ちなみに、「完済証明」というのもありますが、完済証明書はあくまで【現時点において支払い済み、残高がないですよ】という証明であって、【今後借りることはない】という証明にはなりません。
その点、「解約証明書」であれば、利用枠も残っていないので追加融資は受けられない。
完済後【この金融商品の再利用の予定はない】という意思表示の証明にもなります。