クレヒスには2種類ある

カードローンについての情報を探していると、クレジットカードヒストリー(通称クレヒス)という言葉に出会うことがあります。クレヒスとは何でしょうか。クレジットカード、と名称がつきますが、クレヒスはクレジットカードだけのものではありません。カードローンにも、クレジットカードのキャッシングにも大いに関係があります。
カードローンのキャッシングと、クレジットカードのキャッシングは、通常、扱いが同じです。貸す側の会社を縛る法律も同じ貸金業法ですし、借りる側としても、カードを使ってATMでお金を下ろして毎月固定額を返していくという意味でも同じです。また、金利も18%前後と似ています。そのため、クレヒスはカードローンでも使われる用語です。
さて、クレヒスとは、ローンの利用履歴のことをそう呼びます。
クレヒスには2種類あって、社内のクレヒスと、信用情報のクレヒスがあります。
社内のクレヒスは、文字通り、カードの発行会社で保持されているクレヒスのことです。
信用情報のクレヒスとは、信用情報機関に登録されているクレヒスのことです。
一般的にクレヒスをさすとき、後者の信用情報のクレヒスを意味します。ここでも、クレヒスとは信用情報のクレヒスという意味で使っていきます。

社内のクレヒスは、ほぼ永久に保存される!

では、クレヒスの詳細を見ていきましょう。社内クレヒスは、社内で保管されるクレヒスです。たとえば、5年前にアコムと契約したとしましょう。そこから、100万円借りて、2万円ずつ返済していったとします。毎月の返済が順調に行われて、完済したとしましょう。アコムにはあなたの良好なクレヒスがたまります。
毎月の順調な返済が、履歴としてたまっていくのです。
この場合、他社から見て、5年前に契約したことぐらいしかわかりませんので、アコムでの利用履歴はアコムだけが管理することになります。ちなみに、たとえばこの状態をプロミスから見た場合、5年前に契約したことと、直近の2年間分の支払いが順調に行っていることだけがわかります。毎月の金額などもわかりませんし、プロミスから見てアコムでの利用履歴はだいたいでしかわからないのです。クレヒスとは、信用情報に登録されていなくとも、アコムだけが確認できる社内クレヒスということになります。この社内クレヒスが順調だと、アコムの他のカード、たとえばアコムACマスターカードなどの審査も非常に甘くなり、有利に働きます。また、当然ですが、アコムのカードの増枠なども有利に行うことができます。
いっぽうで、これを延滞してしまった場合はどうなるのでしょうか。社内クレヒスがもっともあなたのカードの利用状況・返済状況を知っていますので、延滞したことは履歴として残ります。それが、信用情報のクレヒスと違って、社内クレヒスは一生残ると言われています。とくに、延滞などの悪い方のクレヒスは、消えることはありません。
そのため、たとえばかつてアコムで延滞したことがある場合、もう二度とアコムで借り入れすることは、将来に渡ってできなくなります。たとえ、10年が経過したとしても、不可能となります。会社の合併などで会社名が変わり、もとの会社が消滅したとしても、社内ブラックが消える可能性は低いですので、何もしなくても審査に落ちる場合、過去の延滞による社内クレヒスが影響して、新しい会社名でも借り入れできない、ということが起こりえます。これらはカードローンに限らずクレジットカードでも一緒です。
クレヒスは会社が存在する限り残り続けます。そのため、一度延滞して迷惑をかけてしまった会社は諦めて、他社で借りましょう。アコムで延滞したことがあったら、次はプロミスで借りるというふうに、別会社で借りれば、問題ありません。それでも借り入れできない場合は、次に述べるように、信用情報のクレヒスが関係あります。

信用情報のクレヒスは、最新の2年が保存される

信用情報のクレヒスとは、返済が正常に行われているかチェックするために記録されるものです。一般的に、クレヒスと呼ばれる場合はこちらの信用情報クレヒスを指します。ローンを契約して利用すると、その利用状況が信用情報機関に登録されることになります。いつ契約したのか、直近の利用状況はどうなっているか、延滞しているのか通常通り返済できているのかなど、最新の2年(24ヶ月)が保存されており、どこのカードローンやクレジット会社からも閲覧することができます。使用していると更新され、どこのカードローン会社を利用しても、そのカードローン会社ごとに、クレヒスが更新されることとなります。
正しく返済されているときは、「$」マークがついています。これが正常に利用されている証拠です。開示請求して見るとわかりますが、「$」マークが並んでいると気持ちが良いものです。$マークがついてない月は、何らかの返済トラブルがあった月になります。
この情報を、それぞれのカードローン会社がそれぞれの会社の数だけ更新していくのが、信用情報クレヒスになります。これを他社が参照できますので、たとえばアコムで利用していてプロミスに申し込んだら、プロミスはアコムでのあなたの利用状況を調べて、信用情報クレヒスを確認し、あなたが信頼に足る人物かどうかを確認するのです。
信用情報のクレヒスでは、どこのカードローン会社から見ても、同じ情報が参照されます。そのため、アコムで良好なクレヒスを積んでいれば、プロミスの審査に関して有利に働きますし、プロミスで良好なクレヒスを積めば、次のレイクでも審査に良い影響を与えてくれます。
これは逆もしかりで、アコムで返済を延滞し、クレヒスに傷がついたら、プロミスでは借り入れできないかもしれません。

住宅ローン、自動車ローン、携帯電話の分割でも使われるクレヒス

クレヒスと聞くと、クレジットカードやせいぜいカードローンだけの履歴かと思ってしまいますが、実際には幅広いところでクレヒスは使われています。
住宅ローンがとどこおりなく支払われているかどうかを確認するのにもクレヒスは使用されていますし、自動車ローンを組もうと考えてディーラーや銀行に申し込んだときにも、クレヒスが参照されます。
そして、意外と知られていないのが、携帯電話の分割払い、割賦販売でも、クレヒスは使われているのです。携帯電話代の分割払いは、クレヒスが使われているので注意が必要です。各携帯会社が信用情報機関に登録しているので、そこで分割払いの情報をクレヒスとして記録しています。そのため、順調に携帯電話の支払いを続けている間は、「$」マークがつくのですが、そうでない場合は、いかなる理由があろうとも、延滞になってしまいます。延滞が続くと、ブラックリスト入りしてしまいますので、もうそれ以上他社でローンや分割を組めなくなります。
クレヒスは、成人になると関わってくる重要なローンの履歴です。ですが、学校教育で教えないため、社会人になってすぐ携帯電話を延滞して、ブラックになる人があとを絶ちません。

何日延滞したらブラックになるの?

信用情報機関であるCICのページによると、入金日から61日以上が経過しても入金されない場合、クレヒスに「A」マークがつきます。ですが、これはCICが定義しているだけで、実際にはそれよりも短い期間でAマークが付く場合があります。Aマークは延滞のマークとなりますので、他者から見て「この人は延滞経験がある、要注意」となります。
いったん、Aマークがついてしまったら、要注意となってその人はもう新規の借り入れができなくなります。現在持っているカードも、返済専用になって、それ以上は使えなくなります。Aマークがついた時点でアウトになるのです。ですが、たとえばアコムで延滞があったら、61日経たなくともアコムではそれ以上の借り入れができなくなります。1日でも延滞すると、その時点で延滞フラグが立ちますので、延滞を解消したとしても、それ以上の借り入れができなくなるケースがあります。社内のクレヒスにも、延滞者として掲載されてしまいます。社内クレヒスは、システム上99年まで情報を保存できますので、実質的にほぼ永久に、利用ができなくなるのです。

61日以内だったら、$マークがつくの?

これは本当に会社によるのですが、アコムやSMBCモビットなどの、比較的「甘い」とされているカードローンでしたら、61日以内に返済すれば、「$」マークとして扱ってくれます。これは、他社から見たときに、正常に返済している優良顧客として扱われますので、安心してください。ですが、メガバンク系は厳しいと思われます。延滞してしまって慌てて支払ったときに、実際に$マークがついているのかAマークがついているのかは、開示請求をしなくては知ることができません。
「延滞しがちで、自分の情報がどうなってるか不安・・・」「他社に申込みたいんだけど大丈夫だろうか」と思っている方は、CICなどに開示請求をしてみることをおすすめします。身分証明書の写しと申込書、そして1,000円の定額小為替を送るだけで自分の情報が開示できますので、ぜひやってみるといいでしょう。
意外と、延滞をしていても、61日以内に支払っているのであれば、$マークのままになっていることもあり、甘さを感じさせます。とくに消費者金融などで延滞に甘い傾向があるようです。ですが、Aマークがついてしまってはもうそれ以上借り入れができませんので、延滞を起こしていても$マークのままになっている場合は、それ以上、延滞を起こさないように注意しましょう。

まとめ:クレヒスって大切な情報!

社内クレヒスと信用情報のクレヒスがあることを見てきました。社内クレヒスは一生ものなので、良いクレヒスも悪いクレヒスも、のちのちの審査や増枠などに響きます。延滞を起こしてしまった場合は、もう二度と借り入れできないと思ってそのカードローン会社は諦めたほうがいいでしょう。
一方の信用情報クレヒスは、直近の2年分が掲載されています。ここで$マークがつけば遅延なし、Aマークがつけば延滞になります。Aマークが3回続くとブラックリスト入りですが、それは5年から10年程度で解けます。信用情報クレヒスは、他社からも見えますので、情報はぜんぶつながっていると考えたほうが良いでしょう。
クレヒスがどうなっているかを知るには、開示請求がいちばんです。ですが、ぜんぶ$マークになっているからといって、油断しないようにしましょう。クレヒスは社会的信用を形にしたものですので、延滞を起こさないようにしましょう。