自動車の購入で「ディーラーローン」と「マイカーローン」のどちらを使った方がお得なのか気になりますよね。自動車は車種にもよりますが、100万円以上の大きな買い物です。金利が1%でも違えば、最終的には数万円から10万円以上の差が生まれる可能性もあります。それなら、少しでも金利が低いほうのローンで契約したいですよね。

ディーラーローン・マイカーローン(自動車ローン)は、どちらも自動車の購入時に利用できるローンになります。両者の違いは基本的に「どこがお金を融資しているか」「完済まで車の所有権は誰にあるか」という部分です。

もちろん、利用するローンによって金利や審査基準・限度額などは異なります。審査通過率や金利・申込条件など、気になることも多いでしょう。この記事では、マイカーローンとディーラーローンの違いをはじめ、双方のメリットとデメリットをさまざまな側面から比較します。これから自動車をローンで購入しようと検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。

■マイカーローンとディーラーローンは何が違う?

マイカーローンは、主に銀行が融資を行っている目的型ローンの1つです。

一方、ディーラーローンは文字通りディーラーが信販会社と提携し、顧客と直接契約を結ぶローンを指します。

★代表的なディーラー店

  • トヨタ
  • トヨペット
  • 日産
  • 日産モーター
  • マツダ店
  • ミツビシモータース
  • スズキ店

銀行のマイカーローンとディーラーローンで決定的に違うのが、車の所有権です。マイカーローンの場合は、ローンの返済中であっても購入した車の所有権は購入者にあります。しかし、ディーラーローンは銀行のマイカーローンより審査基準が低いため、融資を行う信販会社の貸し倒れリスクが高くなってしまうのです。

そのリスクを軽減する目的もあり、ディーラーローンで購入した車の所有権は、ローンを払い終えるまで信販会社にあります。仮に利用者がローンの返済をできなくなったとき、購入された車を回収し中古車として売却することで、残金の回収に充てるのです。ディーラーはできるだけ多くの人に車を購入してほしいため、ローンを組む際の基準を一般の銀行や消費者金融よりも低く設定しています。

これによりマイカーローンでは審査落ちしてしまう人でも、自動車をローンで購入することが可能なのです。利便性を考えると、ローンを完済するまでの所有権が信販会社にあるとしても、仕方がないと言えるでしょう。

またディーラーローンの金利は公開されていないところが多いですが、基本的にはマイカーローンよりやや高めになる傾向があります。

◆ディーラーローンの主な特徴

  • 購入車の所有権が完済まで信販会社にある
  • 金利はマイカーローンよりやや高い傾向あり
  • ローン審査は通りやすい

◆マイカーローン(自動車ローン)の主な特徴

  • ディーラーローンより金利は低くなりやすい
  • 審査基準はディーラーローンより厳しい
  • 購入車の所有権はローン返済中でも購入した人にある

 

滞りなく返済を行っていく分には、ディーラーローンでも問題ありません。

しかし、購入した車を乗り換えたり、人に譲るとなった場合に面倒な手続きが発生する可能性が高いです。

■結論

結論として、その後の手続きや融通という側面から考えると、自動車の購入にはマイカーローンを利用したほうがいいでしょう。

ディーラーに車のことを色々と相談できるという点から、ディーラーローンを勧められるケースもありますが、上手い人はディーラーに相談した上で支払いは銀行のマイカーローンを使っています。

ディーラーから自動車を買うからと言って、必ずディーラーローンを使わなければならないわけではありません。

■ディーラーローンの審査・金利・限度額

ディーラーローンを申し込む場合、通常のローンと同様に審査を受けることになります。

審査の明確な内容は公開されていませんが、主に重点を置かれるのは下記の項目です。

◆ディーラーローンの審査基準

基本的な審査項目は、一般ローンと相違ありません。

・審年齢

原則20歳以上が審査対象になります。

20歳未満の未成年は、両親など連帯保証人を立てることで可決になるケースもある。

・勤続年数と雇用形態

勤続年数は長いほど得点が高くなります。

最低でも1年以上働いておかないと、審査通過は難しいでしょう。

 

また雇用形態については、正社員に近いほど有利です。

上から優遇される雇用形態を挙げておきましょう。

正社員契約社員

派遣社員

アルバイトやパート

自営業

収入がいつ途絶えるかわからない自営業は、ローン業界においてはもっとも得点が低い立場と言えます。

・勤務先の種類

勤務先の規模や属性によっても、スコアブックの点数が違います。

順位としては下記の通りです。

1公務員2大手企業

3中小企業

4自営業

公務員は安定性という意味では、どの大手企業の会社員よりも優れているため、ローン業界でも優遇されているのです。

・他社からの借入状況

他のローン契約状況によっても、審査通過率は異なります。基本的に他社からの借入数が少ないほど、ディーラーローンには通りやすくなる傾向があるのです。

ただし一切ローンの利用経験がないよりも、1度借入をして完済した人のほうが通過率は高くなります

◆ディーラーローンの金利

ディーラーローンは銀行や消費者金融と異なり、ローンの年率や金利を公開していません。

しかし、実際に利用した人たちの声を聞くと、マイカーローンで2%~4%であるところがディーラーローンでは5%~10%前後に設定されているようです。

購入する車の価格によっても差はありますが、実質2倍近い差額が出ると考えておいたほうがいいでしょう。

■マイカーローンの審査・金利・限度額

マイカーローンの概要も、基本的にはディーラーローンと変わりありません。車の所有権が購入者と信販会社のどちらにあるか。主な違いはそれだけになります。

総合的に見ると、ディーラーローンよりもマイカーローンのほうが、低金利で所有権も得られるため、メリットが大きいと言えるでしょう。

◆マイカーローンの審査基準

審査で判断基準とされる項目は、いずれのローンでもほとんど変わりありません。

ただディーラーローンと比較した場合、マイカーローンは求められるスコアが高くなるため、同様の条件でも落ちる可能性があります。

★マイカーローンの審査項目

  • 年齢
  • 勤続年数と雇用形態
  • 勤務先の種類
  • 他社からの借入状況

◆マイカーローンの金利・返済期間・限度額

金利や返済期間・限度額については、同じマイカーローンでも契約する銀行によって異なります。

マイカーローンを取り扱っている主な銀行は下記の通りです。

 

三菱UFJ銀行マイカーローン

金利 限度額 審査時間 収入証明書類
1.99%~2.975% 1000万円 当日中 201万円以上は必要
保証人 パート・アルバイト 融資スピード 来店の必要
不要 審査対象 審査後即時 原則なし・WEB完結

三井住友銀行マイカーローン

金利 限度額 審査時間 収入証明書類
4.48% 300万円 当日中 必要
保証人 パート・アルバイト 融資スピード 来店の必要
不要 審査対象 審査後即時 必要

メガバンクとしてマイカーローンを展開しているのは、三菱UFJ銀行三井住友銀行になります。

みずほ銀行は「多目的ローン」という形で提供していますが、自動車専用ローンとしての商品は取り扱っていません。

マイカーローンとしてのスペックは、金利面・手続きのシンプルさなどを考慮すると三菱UFJ銀行のほうが使いやすい傾向があります。

■マイカーローン・ディーラーローンの必要書類

マイカーローンを利用する場合、必要となる主な書類は下記の通りです。

人によっては下記以外の書類の提出を求められることもありますが、基本的には以下の書類だけで手続きは完了します。

 

  • 本人確認書類(運転免許証・健康保険証・パスポートなど)
  • 現前徴収票や確定申告の写し・納税証明書などの収入証明書類
  • 印鑑

 

収入証明書類に関しては、借入額が一定を超えるまでは不要な銀行もあります。

しかし、人によっては提出を求められるケースもあるので、とりあえずでも用意しておいたほうが無難です。ディーラーローン・マイカーローンのどちらでも必要となる書類は原則変わりません。

■まとめ

マイカーローンとディーラーローンは「融資をするのがどこか」というポイントが根本的な違いです。融資を受ける元によって契約内容が違うため、購入した自動車の所有権がどちらにあるかが異なってきます。

融通性・金利・所有権などの面から考えて、基本的にはマイカーローンのほうがメリットも大きいと言っていいでしょう。

審査の難易度は高くなりますが、これから自動車をローンで購入される方は、ぜひマイカーローンにチャレンジしてみてください。