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ノンリコースローンについてお調べですか?
あまり聞きなれないローンの名称ですが、日本でも利用することはできます。

ノンリコースローンは不動産を担保にして融資を受けるタイプのローンです。
一般的なローンとの違いは、融資を受けて仮に返済が困難になっても、担保にした不動産価値以上の返済義務は発生しないというところにあります。

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例えば、不動産を担保にして1億円を借りたとしましょう。
この1億円が返せなかったときは、担保にしていた不動産を引き渡せば、基本的に返済義務は果たしたことになります。
もしその不動産の価値が4000万円で、借りた1億円に届かなかったとしても、残額の6000万円を返済する義務が発生しないのがノンリコースローンです。

ノンリコースローンとリコースローンの違い

リコースは日本語に直すと「遡及型(そきゅうがた)」という言葉になります。
ローンを日本語にすると「融資」です。
即ち、リコースローンとノンリコースローンを日本語にすると以下のようになります。

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日本の多くはリコースローンが適用されており、銀行などから借りたお金を返せなくなったとき、担保を引き渡してなお負債残高が残る場合は、残額を返済する義務が残ります。
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ノンリコースローンは主にアメリカで採用されているローンで、仮に融資を受けた金額分のお金を返済できなくなったときは、担保にしていた不動産を引き渡すことで、それ以上の返済義務が発生しません。

仮に引き渡した不動産が借りた金額以下の価値であったとしても、残額の返済は免除されるのです。

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お金を借りる側は担保にした不動産以上の資産を失うことがないので、リスクが少なくて済みます。

しかし、逆にお金を貸す銀行側は融資をした金額分を回収できない危険性が高くなるため、リコースローンと比べて審査が厳しく、月々の金利も高めです。

また通常のリコースローンの返済期間が最長35年前後であるのに対して、ノンリコースローンは平均5年前後と短期的に設定されています。
この期限までに元金+金利の全額を返済できなければ、担保にした不動産は強制的に渡すことになるのです。

以上のようなノンリコースローンの特性上、特に不動産関連業者などが頻繁に利用しています。

販売用の不動産をノンリコースローンで買い上げると同時に担保にし、返済期限である5年までに売却できなかった場合は、そのまま引き渡すというプロセスです。
不動産業者が不動産を売却する際には、ノンリコースローンで借り入れた金額以上の価格で顧客に売却するため、売れたら元金と合わせて一括で返済することができます。

リコースローンとノンリコースローンの違いを簡単にまとめると以下のようになります。

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担保引き渡しの有無に関わらず、元金+利息分の残高が0になるまで返済しなければならない。
返済期間が長く、金利も安い。

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担保を引き渡せば、残高に関わらずそれ以上の返済義務はない。
返済期間は5年前後と短く、月々の金利も高い。

ノンリコースローンのメリット・デメリット

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いざとなれば担保を引き渡せば借金がなくなるんだから、メリットばかりでは?と感じる人もいるでしょう。
たしかにノンリコースローンはリコースローンと比べると、返済できなくなったときのリスクは少ないかもしれません。

しかし、ノンリコースローンにも相応のメリットとデメリットがあり、状況に応じて使い分ける必要があります。

ノンリコースローンのメリット

名称未設定-2_05ノンリコースローン最大のメリットは、返済ができなくなったときでも債務者には担保以上の返済責任が発生しないということです。
原則として、ノンリコースローンの担保は不動産のみとなります。

担保の不動産を引き渡すだけで、自己破産には至らないのもノンリコースローンのメリットと言えるでしょう。

ノンリコースローンのデメリット

名称未設定-2_08返済できなくなったとき、担保を引き渡すことでそれ以上のリスクを回避できるのがノンリコースローンのメリットですが、その分銀行は金利を上乗せしています。

またリコースローンと比べて返済期間が平均5年と短く、しっかりと返済計画を立てておかなければ、完済が難しいのもデメリットの1つです。
個人での利用は少なく、不動産業者や賃貸オーナーなどが利用できるローン形態になります。

ノンリコースローンの金利

リコースローンと比べてリスクが少ない分、金利は割高に設定されているノンリコースローン。
具体的にはどれくらいの金利が必要になるのでしょう。

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金利に関しては、一般的なローンと異なり基準となる数値はありません。
リコースローンを利用する金額や利用者によって個別に設定されるためです。
ご自身の条件と要望でいくらくらいの金利になるのか知りたい人は、その旨を直接銀行に相談してみるといいでしょう。
銀行によって設定される金額が異なってくる可能性があるので、いくつかの銀行で相談することをオススメします。

ノンリコースローンの審査内容は?

ノンリコースローンの審査内容は、銀行によって異なります。
利用者の要望担保にする不動産の立地条件建物の状態市場価値権利関係その他などから、銀行ごとの独自基準で審査されます。

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具体的な審査内容はクレジットカードやカードローン同様に明らかにはされていませんが、その中でも上記の項目は、基本的な審査項目に含まれているのは間違いないでしょう。

ノンリコースローンの融資条件は?

ノンリコースローンは法人や不動産運用者、投資家などが主なターゲットになっていることもあり、金額規模も通常の個人ローンより高額です。

金額規模

名称未設定-3_17銀行によって前後しますが最低10億円前後からとなっており、月々の金利も相応に大きくなることが予想されます。

返済期間

名称未設定-3_10条件や状況次第ですが、目安として3~5年で契約される人が多いようです。

金利

名称未設定-3_15上記でも解説した通り、一定の基準がなく個別相談になります。

担保

名称未設定-3_06担保にする不動産に対して抵当権が設定されます。

保証人

名称未設定-3_08原則不要です。


ノンリコースローンの「物件や不動産で一括返済となるシステム」については、高齢者向けのリバースモーケージや高齢者向け返済特例制度と似通った部分があります。


高齢者向け返済特例制度については
“リフォームローンってなに?金利や審査について徹底解説!”

上記の記事をそれぞれ参考にしてみてください。

ノンリコースローンを取り扱っている銀行

海外では主流となっているノンリコースローンですが、日本ではまだまだ主流ではありませんが、行っている銀行も少なからず存在しています。

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・みずほ銀行(不動産ファイナンス)
・新生銀行(不動産ノンリコースファイナンス)
・三井住友信託銀行
・横浜銀行(浜銀ファイナンス)

基本的には法人が中心となりますが、個人であっても不動産運用や投資などで利用することは可能です。
どのような設定で利用するかは、個別に銀行と相談しながら計画していくことになります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

ノンリコースローンはリコースローンが主流の日本では、現在のところあまり浸透していません。
しかし、経済や社会状況の動きに応じて少しずつ変化してきている部分ではあります。

まだまだ取り扱っている銀行は少ないですが、興味のある人は1度相談してみてはいかがでしょうか。