労金【ろうきん】でお金を借りる条件※カードローンの審査は厳しい?

ろうきんでお金を借りる条件

ワカル編集部
カードローンなど特に目的を持たない借入を行いたい場合、銀行系、あるいは消費者金融系の会社から借入をする人が多いですが、特に消費者金融系の借入利率が高く、「自分では借りても返せない」「利率が低ければいいのに」と思う人も多いのではないでしょうか?
できれば消費者金融系は避けたいですね
ワカル編集部
一方で、銀行系のカードローンは審査も厳しく、担保や保証人を要求されることもあります。銀行も消費者金融もどっちもデメリットがあり、困ってしまいますが、そういう人は「ろうきん」(労働金庫)から借入を考えてみてはいかがでしょうか?
ろうきん?聞いたことないです…
ワカル編集部
「ろうきんを知らない」、そういう人のために、今回はろうきんでお金を借りる条件について考えたいと思います。
この記事で分かること

  • ろうきんという組織について銀行や消費者金融と違うことがわかります
  • 営利団体ではないので借入条件が厳しいことがわかります
  • 他のカードローンと比べて金利がとても低く返済が楽です
  • メリット、デメリットがあり絶対ろうきんを利用すべきということではないことが理解できます
  • ニートや専業主婦は利用できない理由がわかります

ろうきん(労働金庫)という組織について

ろうきん(労働金庫)という組織について

まず、「ろうきん」(労働金庫)という組織について、簡単に理解しておきましょう。「○○銀行」や「△△信用金庫」「□□□□」(カタカナ消費者金融)などは、みなさん聞いたことがあると思いますが、ろうきん、労働金庫という単語を見たことがないという人もいるでしょう。

「信用金庫とは違うの?」

はい、違うんです。でも知っておくととてもメリットが多い機関になります。

ろうきんの設置根拠は銀行や消費者金融とは違う

「ろうきん」とは「労働金庫」と呼ばれる金融機関で、ざっくり「銀行のようなもの」とイメージしていただければOKです。

普段あまり意識しませんが、電車内や駅の近くなどにポスターが掲示されているのを見かけることもあります。

「労働金庫法」という法律が設置根拠になっています。
銀行などの「銀行法」や消費者金融の「貸金業法」とは別の法律が設置根拠となっていて、両者とは似ていて非なる組織になっています。

ワカル編集部
ろうきんと銀行や消費者金融の違いは、大きく分けて「目的」と「会員資格」になります。

ろうきんの目的は非営利

ろうきんの仕組み

ろうきんはその設置根拠法が他の金融機関と違うことから、その目的も少し違います。
ろうきんの目的は以下のようなものです。

ろうきんの目的

  • 非営利目的である(営利を追求しない)
  • 預かったお金は企業ではなく労働者への融資へ使われる(その行う事業によってその会員に直接の奉仕をする)
  • 政治的に中立である(特定の政党などに企業献金をしない)

「労働金庫」ということばが示す通り、企業の営利活動ではなく、あくまで労働者のための金融機関であることが強調されます。

ワカル編集部
非営利団体なので、貸付金利を高利にして利益を上げるところではない=低利率だろう、ということもわかりますね。
我々の味方である可能性が高くなってきました。

ろうきんで借りるには会員資格があった

ろうきんは、銀行や消費者金融のように、株式を発行してそこで出資を募るやり方ではなく、生協(生活協同組合)のように個々人がお金を出し合って運営をしています。

ろうきんを利用するためには、以下のいずれかの条件が加入資格となります。

  1. ろうきんに出資している労働組合の構成員(労働組合がある会社の従業員)
  2. ろうきんに出資している生協の組合員とその家族
  3. ろうきんの営業エリアに在住、在勤の一般労働者

生協は、出資している会員さんが利用できますよね。ろうきんも同じようなイメージで、生協が運営している銀行のようなもの、と考えるとわかりやすいです。

ご自身がろうきん加盟の労働組合や生協の構成員であれば問題なく利用できます。本来はそういう人たちのための互助組織だったのですが、一般にも門戸が開かれ、個人として一定の出資をしたり、「中央ろうきん友の会」の会員になったりすることでも利用できるようになりました。

お金を預けるにしても、借りるにしても、「労働者」のための互助組織ですので、ニートや無職、主婦などは口座が開設できない可能性があります。

  • 安定継続した年収が150万円以上ある方
  • 同一勤務先に1年以上勤務している方(自営業者等の方は原則3年以上同一事業を行っていること)

借入の場合、こういう条件がありますので、自営業の方でもOKですが、条件がやや高くなります。労働者=雇用契約のある人が主役の組織であることを忘れないようにしてください。

ろうきんの場所

ろうきんの場所

各地にあるろうきんが「一般社団法人全国労働金庫協会」を構成し、労働金庫連合会がそれを束ねています。

あまり、この辺は組織的なことなので、重要ではないのですが、利用する場合は各地のろうきんに行っていただければ大丈夫です。

都道府県、地域によって管轄するろうきんが違います。上で述べたように、一般の労働者の方がろうきんを利用する場合、在住在勤のろうきんになるので注意してください。

北海道労働金庫 北海道
東北労働金庫 青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島
中央労働金庫 茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、山梨
新潟県労働金庫 新潟
長野県労働金庫 長野
静岡県労働金庫 静岡
北陸労働金庫 富山、石川、福井
東海労働金庫 岐阜、愛知、三重
近畿労働金庫 滋賀、京都、大阪、兵庫、奈良、和歌山
中国労働金庫 鳥取、島根、岡山、広島、山口
四国労働金庫 徳島、香川、愛媛、高知
九州労働金庫 福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島
沖縄県労働金庫 沖縄

つまり、長野県に在住、在勤で個人会員になりたい方は、山梨県のろうきんが近くても管轄が違うので利用できないということになります。遠くても長野ろうきんの支店に行っていただきます。

お近くのろうきんの店舗は以下のリンクから探すことができます。

全国のろうきん一覧

ろうきん(労働金庫)の融資メニュー

ろうきんは銀行のようにお金を預けることもできますが(残念ながら超低金利なのは変わりません)、融資を受けることもできます。コンビニATMから引き出せて手数料無料なのが、銀行よりもポイントが高いです。

ろうきんで受けられる融資には以下のメニューがあります。

1.カードローン(マイプラン)

カードローン(マイプラン)後述する低利なカードローンです。
特に目的の制限はなく、急な出費やプライベートな用途に活用できます。

2.自動車ローン(カーライフローン)

自動車ローン(カーライフローン)自動車購入だけではなく、運転免許の取得、車検、オートバイの購入資金などにも利用できます。
他の金融機関の自動車ローンの借換もできます。

3.住宅ローン

住宅ローン住宅取得・増改築、リフォームなどに利用でき、やはり銀行などに比べると低利になっています。
無担保型のほか担保付きのローンもあります。

4.教育ローン

教育ローン入学金・授業料など教育資金全般に利用できます。
利率が低く、元金返済のための据置期間もあるため、他の金融機関の教育ローンより利用しやすいシステムです。
また、一括借入ではなく、必要な出費がある都度、借入が可能なカードローン型の教育ローンもあります。

5.フリーローン

フリーローン無担保、保証料ろうきん負担の目的を問わないローンです。
カードローンではないので、極度額設定ではなく、事前に融資金額を申請しての証書貸付になります。
金利も、カードローンと比較すると最大1%程度低いので、あらかじめ目的が決まっている人は、こちらの融資を申請した方が得です。
ただし、事業用資金や開業費には利用できないので注意してください。

6.福祉ローン

福祉ローン医療費、入院費、介護費、育児費用、災害からの復旧費用などの借入です。
目的が目的だけに、利率もかなり低く抑えられています(カードローンの半分以下)。

7.NPO事業サポートローン

あまり今回の内容と関係ありませんが、NPO団体向けに設備資金や運転資金の貸付も行っています。
団体向け事業融資なので詳細は割愛します。

ろうきん(労働金庫)で融資を受ける条件

ろうきんは労働者のための金融機関ですので、銀行や消費者金融と比較して、少々借入のための条件が異なっています。

ろうきんで借入を受けるためには以下の条件をすべて満たす必要があります。

<ろうきん借入の必須条件>

年齢 満18歳~65歳未満
地域 在住、在勤先が労金の営業区域内にある
職場 同一勤務先に1年以上勤務している人(自営業など給与所得者以外は3年以上業務を継続している)
収入 年収150万円以上で安定・継続している
必要書類 ローン借入申込書、本人確認書類(運転免許証、パスポートなど)、収入証明書類(源泉徴収票・確定申告書・複数月の給与明細など)他

他の金融機関のローンと違うのは「継続して安定した収入にある」「同一勤務先に1年以上」という条件が必須条件としてあるということです。

単発派遣や時給が高くないバイトではこの条件をクリアするのは難しく、必然的に、会社勤めのサラリーマン向けの制度であることがわかります。

ろうきん(労働金庫)のカードローンは低金利!?メリットとデメリット

ろうきんは通常の銀行や信金、消費者金融とは違い、利益を求めていない非営利団体だということがわかりました。利益を求めないということは利息が低そうで、公務員的、お役所的なところからの借入に見えますが、実際、金利は本当に低いのでしょうか?

また、低金利だとして、メリットだけではなく、デメリットもあるのでしょうか?それぞれ、見ていきたいと思います。

低金利だが会員資格によって条件が違う!?

ろうきんが提供しているカードローンは「マイプラン」と呼ばれるものです。以下にその概略を表にしました。

ろうきんのカードローン「マイプラン」
資金使途 全員 プライベート資金
団体会員 加えて、他社からの借換
融資限度
(極度額)
団体会員 500万円
生協会員
それ以外 100万円
金利 団体会員 年3.875%~年7.075%
生協会員 年4.055%~年7.255%
それ以外 年5.275%~年8.475%
保証料 団体会員 0.8%
生協会員 0.98%
それ以外 1.2%
返済方式 定額型or残高スライド型
保証人 信用保証協会

※中央労働金庫のもの(茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、山梨の各都県管轄)

大きな特徴は会員資格ごとに条件が違うということです。

  • 団体会員
    ろうきんに出資している労働組合の構成員
  • 生協会員
    ろうきんに出資している生協の会員&同一生計の家族
  • その他
    個人として出資している人や「ろうきん友の会」の人

あくまで、ろうきんは出資している労働者&組合の互助組織であることがここからわかります。個人会員はあくまでおまけです。

ちなみに一般的な銀行のカードローン利率の上限(たいていここになる)は13%~15%なので、最大約8.5%のろうきんカードローンはかなり得であることがわかります。条件を満たす人ならば、まずこちらを利用しない手はないでしょう。

ろうきんカードローンのメリットとデメリット

以上を踏まえたうえで、銀行や消費者金融ではなくろうきんでカードローンをするメリットとデメリットを挙げます。

1.ろうきんでお金を借りるメリット

ろうきんでお金を借りるメリット

ろうきんでお金を借りるメリットは、下記の通りです。

  • 金利が低い
    上記表のように、一般的な銀行等のカードローンより5%以上低い利率となっています。
  • フリーローン以外にも様々な金融商品がある
  • 総量規制の対象外
    カードローンでおなじみの、年収3分の1以上借りられないという「総量規制」が適用されません。
    最初に述べたように、ろうきんは貸金業法(総量規制が必須)ではなく、労働金庫法により設置が許可されているので、そもそも、総量規制という概念自体が法律にないんです。
    つまり、返済能力さえあれば、年収の3分の1を超えても、限度額まで借りることが制度上は可能になっています。
  • 未成年(18歳、19歳)でもローンが組める
    銀行や消費者金融のカードローンは「未成年禁止」ですが、ろうきんのカードローンは保護者(親権者)の同意があれば、18歳、19歳の借入ができます。
ろうきん 銀行・消費者金融
17歳未満 × ×
18歳、19歳 同意書があれば○ ×
20歳以

中卒や高卒で働いている人がカードローンが必要な場合、必然的にろうきんくらいしか選択肢がないということになります。ろうきんは信用できる組織なので、高利で騙されるというリスクがないんです。

ただし、「年収150万円以上稼いで安定した職に1年以上」という要件は満たす必要があります。
高校卒業後すぐに就職して、1年目の年収が300万円だった19歳の人、みたいなケースはろうきんで借入ができます。

  • 個人金利取引金利引下げ制度がある
    カードローン以外の用途で、すでにろうきんを利用している人は「個人金利取引金利引下げ制度」と言って、カードローンの表の金利よりもさらに金利が最大3.2%下げることができます。
    存の口座を作り、給料の振込口座に指定したり、公共料金の引き落とし口座に指定していたりする人は、さらに優遇された金利でカードローンが組めます。

<個人金利取引金利引下げ制度>

金利引下げ項目 金利引下げ年率
給与振込指定 1.50%
公共料金自動支払い(2種目以上) 0.30%
年金振込指定 1.50%
一般財形・エース預金 0.30%
財形年金・年金受取エース預金・財形住宅 0.60%
不動産担保ローン・住宅金融支援機構・
フラット35・年金融資・財形融資
0.60%
インターネット/モバイルバンキング 0.60%
Web通帳(無通帳型かつステートメント不発行型) 0.60%
労金UCカード 0.30%
若年者引下げ(30歳未満) 0.60%
最大金利引下げ 3.20%

※2019年9月2日現在

2.ろうきんでお金を借りるデメリット

ろうきんでお金を借りるデメリット

一方でデメリットもあり、理解しておきましょう。

  • 労働組合や生協会員の方が低金利で借入できる
    成り立ちからして、会員向けの制度なので仕方ないです。とは言え、労働組合や生協会員でない人も、他の銀行や消費者金融ローンと比べると、それよりも金利は低いです。
  • 住んでいる地域によって一部貸付条件が異なる
    カードローンに限定されませんが、管轄のろうきんによって一部融資条件などが異なる場合があります。
    必ずしもデメリットとはいえないかもしれません。
  • 借入申込資格が一般的なカードローンに比べて厳しい
    通常のカードローンでは、借入するためのは「職にあること」「収入があること」が条件ですが、ろうきんの場合「安定した職にあること」「年収150万円以上あること」「継続して1年以上同じ職場では働いていること」と、厳しくなっています。
    有利な条件で借りられるだけに、しっかり返済してもらえる人を厳選しているのでしょう。
  • 審査が厳しく融資までに時間がかかる
    そうです。ろうきんの審査は厳しいのです。こちらについては次項で述べたいと思います。

このようにろうきんのカードローンは、メリットとデメリットがありますが、正社員として1年以上働いている人ならば条件面はほぼクリアできるとみて間違いないでしょう。やはり、働く人の味方なのです。

ろうきん(労働金庫)のカードローン審査は厳しい?

ろうきんのカードローン審査

ろうきんのカードローンは、低利で借入ができるだけに、審査については他の銀行や消費者金融と比べて厳しめ、ハードルが高くなっています。

1.審査~振込まで約1か月、即日融資はありえない

審査機関が長く、1か月くらいを見ておかないといけません。
「即日入金!」のような消費者金融系のカードローンとは全く違い、しっかり審査を行うことを知ってください。

2.年収要件が厳格

年収150万円以上という要件は厳格に守られます。
源泉徴収票や確定申告書(複数年)でしっかりチェックします。

「専業主婦が夫の年収で」ということもできず、ニートやフリーターの場合、いくら親の年収があっても本人の年収がなければ、そもそも労働者でありませんら、労働者のためのろうきんを利用できるわけがありません。

3.信用情報は絶対

過去に返済不履行や遅延など、信用情報に問題がある人は、問答無用で落とされます。
消費者金融系の中には、「今の収入があれば」という加点評価をするところもありますが、営利企業ではないろうきんは減点評価です。

信用情報に×があった場合、容赦なく「-100点」で一気に不合格になります。

4.勤務年数をしっかりチェック

繰り返しになりますが、雇用されている「労働者」の場合、同じ職場に1年以上勤務していることが必要で、給与明細直近1年分や社員証、社会保険証などで、今も含めて1年以上勤務をチェックされます。

個人事業主やフリーランスの人は直近3年間継続して年収150万円以上が必要です。
つまり、チェックするために遡って3年分の確定申告書が必要になります。開業して3年未満の人は確定申告書3年分が用意できないので、その時点で不可になります(しかも150万円未満があるとダメ)。

5.正社員でなくても条件をクリアできればOK

1年以上同じ職場で働いている正社員であれば、まず、カードローンを組むことができますが、それ以外の、「パート・フリーター・アルバイト(勤労学生含む)」「派遣社員・契約社員」でも、1年以上、年収150万円以上の証拠があれば、借入ができます。
ニートは無理なので注意してください。

条件が満たせそうなら、一度ろうきんの窓口で相談してみるとよいでしょう。

ワカル編集部
営利企業ではなく、労働者の出資、会費で経営している互助組織ですから、無理やりいろいろな(条件が悪い)人にお金を貸して、利ざやで儲ける必要がなく、本当に返す能力がある労働者のために低利の融資を行うのがろうきんです。

以上より、「ろうきんのカードローン審査は厳しい」が答えになります。

労金【ろうきん】でカードローンを借りる条件 まとめ

まとめ

  • 「ろうきん」(労働金庫)は営利団体ではなく、出資者団体や労働者のための互助組織である
  • カードローンをはじめ各種個人向けローンは銀行等と比べて非常に低利である
  • 低利、かつ営利目的ではないので条件が厳しく利用者を厳選する
  • 年収150万円以上で同じ職場で1年以上働いている人が利用できる
  • 労働組合員か生協会員か個人会員かで借入条件が異なる
  • 個人事業主やフリーランスも利用できるが3年以上の事業継続が条件になる
  • 審査基準は他のカードローンよりも厳しく、融資実行まで時間がかかる
  • 18歳、19歳の未成年ができる貴重なカードローンである

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