所得税や住民税などの滞納がある場合、ローン審査に影響するのか不安に感じますよね。
各家庭によって経済事情は異なり、状況次第では各種税金の支払いが一時的に苦しくなってしまうこともあるでしょう。それらの経歴や現在進行形の状況が、各種ローンを利用したいと考えたとき、審査に影響するのかは非常に気になるところです。

ここでは各種税金の滞納や延滞が、ローン審査に影響するのかどうかについて解説します。

また保険料とローン審査の関係については” 国民健康保険料はカードローンで払える?滞納していても審査は通るのか”の記事で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

■税金の滞納や遅延はローン審査に影響する?

結論からお伝えすると税金滞納が影響するかどうかは、ローンの種類によります
税金は国や市町村が徴収するものであって、銀行や消費者金融などの金融機関が関与する部分ではありません。

そもそも携帯料金や家賃の滞納などがローン審査に響く理由は、それらの支払いにクレジットカード会社が入っており、遅延や滞納の事実が個人信用情報機関に登録されるからです。この個人信用機関に登録された情報は、正規の貸金業を営む組織や銀行であればいつでも参照できるように共有されています。
※各金融機関はそれぞれの個人信用情報機関に加盟しているため

逆に言えば、信用情報機関に加盟している組織が関与していないところでの滞納や遅延の情報は、原則として信用情報機関には記録されません。先ほども触れた通り、税金は国や市町村が徴収するものであり、国や市町村は信用情報機関加盟組織ではないので、滞納や遅延などの情報は記録されないのです。
※もちろん国や市町村役場の記録には残っています

しかし、ローンの種類によっては影響を及ぼす場合もあるので注意が必要です。
それは住宅ローンビジネス用の事業者ローン
なぜ信用情報機関に登録されていないのに、税金滞納が金融機関にばれるのでしょうか。その理由は単純で、住宅ローンや事業者ローンを組む場合、納税証明書の提出を求められるケースがあるからです。
もちろん全てではありませんが、納税証明書類を求められた場合、過去の税金遅延や滞納などの情報が銀行や消費者金融に知られてしまいます。結果、銀行や消費者金融の担当者に悪印象を与え、審査に落ちてしまうのです。

■影響する可能性が高いローンは?

税金の滞納及び遅延が審査に影響しやすいのは、先ほどお伝えした「住宅ローン」と「事業者ローン」です。仮に所得税や住民税の滞納がばれれば、ほぼ確実にローン審査には落ちると考えていいでしょう。

またローン審査に落ちると、その事実もまた信用情報として記録されるため、その後の審査に悪影響になる可能性があります。1度ローンの審査に落ちた場合は、その記録が抹消される6カ月後以降に再度申し込みを検討するようにしましょう。あまり短期間に複数のローンに申し込んでしまうと「申込みブラック」として認識されてしまうため、一定期間は金融サービスの利用を控えることをおすすめします。

■税金の滞納や遅延があまり影響しないローンは?


逆に税金の滞納や遅延があまり影響しないのは、無担保で利用できるカードローンです。
カードローンを申し込み際に必要となるのは、原則収入証明本人確認書類のみとなります。
職場への在籍確認電話などはありますが、納税証明書類の提出を求められることはほとんどありません。申し込んだ即日に審査から融資まで完了するスピード対応がカードローンの魅力です。

ただし、個人事業主の場合は借入限度額に関わらず収入証明書類の提出を求められるケースが多いので、注意しましょう。大抵は収入証明・確定申告書類・課税証明書など、いくつかの書類の中からどれかを提出するようになっているので、事情があり税金滞納中の方は、納税関係が記載されていない証明書類を選ぶようにしてくださいね。

■その他の信用情報に影響が出るパターン

ここまでの内容をまとめると、税金の滞納がローン審査に与える悪影響はごく僅かと言ってもいいでしょう。少し注意すれば、それほど神経質になる必要もありません。

しかし、日常生活の中には自分に悪気がなくとも、信用情報に傷を作ってしまうケースがあるのです。代表的な例を挙げてみましょう。

◆クレジット会社が保証している賃貸家賃

アパートやマンションなどには、保証会社としてクレジット会社が介入している場合があります。
仮に家賃が回収できなかった場合、保証会社がその一部または全額を立て替えるのです。

あるいは家賃の支払いをクレジットカードで行っていた場合。
これらの状況で家賃を滞納してしまうと、保証会社との関係から信用情報機関に登録されてしまう可能性があります。
滞りなく家賃を期日までに支払っていれば問題はありません。
また仮に数日遅れるなどの場合は、事前に事情を大家さんや管理会社に相談しておきましょう。

◆たまたま引き落とし日に残高がなかった

遅延する気も滞納する気もなかったけど、引き落とし口座の残高にお金を入れるのを忘れていた、などの状況から信用情報に登録されてしまうケースがあります。
期日までに支払うつもりでいるのに、口座残高を把握しておらず引き落とし日にお金が足りずそのまま登録されてしまったという状況です。

これらの場合、確認の電話などがかかってくる場合もありますが、そのまま遅延情報として残されてしまう可能性があります。
各種クレジットカードやローンカードの支払日及び引き落とし口座の残高をしっかりとチェックしておきましょう。

◆念のためと同時に複数社のカードローンを申し込んだ

これは初めてカードローンを利用する人に多いケースです。
「1社で審査に通るとは限らないから、念のため2、3社くらい申し込んでおくか」と同時に複数社に申し込むことで「申し込みブラック」として登録されてしまい、その後しばらくローン審査に通りにくくなります。

申し込みブラックについては“申し込みブロックはなぜなるの?知って損しないリスクと対応策”の記事で詳しく解説していますので、参考にしてみてください。

初めてカードローンを申し込む場合、審査に通るかも不安だし申し込んでからどれくらいの時間がかかるのかも分からない人が多いでしょう。だから時間を無駄にしないためにも、複数社同時に申し込みたいと思う気持ちはわかります。
しかし、1カ月のうちに3社以上のカードローンに申し込むと、銀行や消費者金融から「この人はそんなにお金に困っているのか。貸し付けるのはリスクが高いな」と思われ、その結果通称「申し込みブラック」になってしまいます。

最近のほとんどのカードローンが申し込んだその日内で審査の結果を出し、早ければ即日中にカードを受け取ることも可能です。ですので、契約を焦らずにじっくりと自分に合ったカードローンを吟味して、慎重に申し込むようにしましょう。

■信用情報機関に加盟している組織があるかどうか

税金の滞納だけでなく、その他料金の滞納や遅延がローン審査に影響するかどうかを知るためには、その支払先との間にクレジット会社や保証会社が関与しているかどうかを調べると分かりやすいです。

少なくとも、料金の立て替えや保証において、個人信用情報機関に加盟している金融機関が関与している場合は、高確率で信用情報に登録されます。

代表的な例だと、携帯料金などです。そうでない場合でも何かしらの理由でローン審査に影響する可能性も0ではありません。因みに奨学金を運営している「日本学生支援機構」も最近、信用情報機関に加入したので、無断で返済が遅れると、ローンを利用できなくなるかもしれません。
※奨学金とローン審査については“奨学金借りていてもローン審査には通るのか?実体験を交えて徹底解説!”の記事で解説しているので、興味のある方は目を通してみてください。

奨学金は返済が苦しいときでも、返済猶予手続きを行えば返済を止めつつカードローンを借りることができます。

■まとめ


税金や保険料など、義務とされている支払いは思った以上に大きな負担となります。
経済状況などから途中滞納・遅延などを起こしてしまうケースもありますが、まずは滞納してしまう前に市町村役場にて相談してみてください。分納や一時免除、減額など思っているよりも良い方向で軌道修正できる可能性があります。

将来いつ利用するか分からない各種ローンですが、使い方次第では非常に便利なサービスなので、可能な限り柔軟に活用できる環境を整えておきましょう。